高山流泉遊鶴の庭

幽林から流れ出た河は、庭を巡って海へと広がる。ひとつの空間の中でこれほどの世界を表現することが可能なのか。
そう思いながら作っていた事を覚えています。

僕が入る前から先輩方が何期にも渡って作庭してきて、物語を繋げながら作る庭は、最初から最後まで力強くこだわり抜いたものになりました。
その後もお施主さんが除草や植物の手入れをしており、見に行くごとに育ってゆく庭と姿勢に感服しました。

‘庭作りに終わりはない’

庭師として大事な事を思わせてくれるこの庭は、より一層素晴らしい庭になってゆくでしょう。

文:庭師 渡邉